NSユナイテッドタンカー株式会社

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事業案内 Our Business

クリーンエネルギーLNG・LPGの
輸送を通じて
低炭素・脱炭素社会の
実現に貢献します。

NSユナイテッドタンカー株式会社は、
日本国内のLNG(液化天然ガス)・LPG(液化石油ガス)
の海上輸送サービスを行っております。
当社の事業は、日本のエネルギーを安全かつ
安定した海上輸送をするという社会的使命を担っており、
海陸一体となった安全運航を徹底し信頼される海運会社
として、安全で確実なサービスを提供しております。

私たちの強み

POINT 1 日本初の内航LNG運搬船

当社は、2003年に内航LNG運搬船「第一新珠丸」の運航を開始しました。本船は、日本で初めて建造された-162℃の超低温で液化された天然ガスを蓄圧型低温タンク方式で輸送する内航船です。2008年には2隻目(第二新珠丸)、2011年には3隻目(あけぼの丸)が就航し、当社は、国内最大規模の内航LNG船隊を誇ります。

国内の都市ガスをはじめ国内のガス供給ネットワークを担い、エネルギーの安全・安定輸送を継続し社会を支えています。

POINT 2 日本初のLNG船舶間移送
(Ship to Ship方式)のオペレーション

当社は、2011年に苫小牧港内において、日本で初めて、母船となる外航LNG運搬船に当社の内航LNG船を並列係留し母船から内航船にLNGを移送する方式(ship to ship方式、以下STS方式という)を用いて、陸上受入施設へのシャトル輸送を行いました。

内航船で最初のLNGのSTS方式でのオペレーションとなりましたが、2003年以降長年にわたり積み上げてきた経験と知識に基づき、関係者様のご協力の下実施することが可能となりました。日本国内においてLNGのSTS移送の成功により日本におけるLNGバンカリング事業の実現に向けた知見が蓄積されました。

POINT 3 LNGバンカリング事業に参画し、
船舶燃料の低炭素化に貢献し、
その先へ

当社は、大阪ガスインターナショナルトランスポート株式会社、阪神国際港湾株式会社と共同してLNG舶用燃料の供給船(以下「LNG 供給船」)を建造し、大阪湾・瀬戸内海エリアにおけるLNGバンカリング事業に参画することを決定しており2026年度上期の事業開始を目指しております。本事業は、陸上のLNG出荷基地からLNG供給船 へLNGを積み込み、LNGを主機燃料として用いる船舶(以下「LNG 燃料船」)へSTS方式にてLNG燃料の供給を行うものです。この事業の中で、当社はLNG供給船の船舶管理並びに運航管理を担います。

Ship to Ship方式によるLNGバンカリング事業イメージ

従来船舶の燃料には主に重油が使用されてきましたが、世界的な脱炭素の流れを受け国際海事機関は、2050年頃までに温室効果ガス排出量ゼロを目標に設定しました。

今後、世界的に船舶燃料の低炭素化に向け、LNG燃料船の竣工が多く見込まれております。将来的には、LNGを合成燃料の一種であるe-methane(*1)に置き換えることで船舶向け燃料の脱炭素化に繋げていくことが可能となります。

*1グリーン水素などの非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタンに対して用いる呼称

Ship to Ship方式による
LNGバンカリング事業イメージ

船舶紹介

社船・準社船

第一新珠丸 カーゴタンクの容積2,500㎥型
全長
86.29m
型幅
15.10m
満載喫水
4.183m
総トン数
2,936トン
主機関 最高出力
1,912kw(常用出力1,625kw)
船級・資格
NK・沿海
最大搭載定員
13名
竣工
2003年7月30日
国内初の内航二次輸送
船舶所有者
NSユナイテッドタンカー
株式会社
積荷
液化天然ガス(1,050トン積)
第二新珠丸 カーゴタンクの容積2,500㎥型
全長
86.29m
型幅
15.10m
満載喫水
4.183m
総トン数
2,930トン
主機関 最高出力
1,912kw(常用出力1,625kw)
船級・資格
NK・限定近海
最大搭載定員
14名
竣工
2008年10月31日
船舶所有者
中央海運株式会社
積荷
液化天然ガス(1,050トン積)
あけぼの丸 カーゴタンクの容積3,500㎥型
全長
99.37m
型幅
17.20m
満載喫水
4.613m
総トン数
4,505トン
主機関 最高出力
2,942kw(常用出力2,501kw)
船級・資格
NK・限定近海
最大搭載定員
14名
竣工
2011年10月31日
国内初のShip to Ship
船舶所有者
中央海運株式会社
積荷
液化天然ガス(1,500トン積)

主要航路

  • 瀬戸内海航路 積地:北九州・姫路 揚地:高松・徳島・延岡・松山
  • 北航路 積地:石狩・相馬 揚地:苫小牧

定期用船

LPG運搬船
船名 油種 総トン数 載貨重量トン タンク容積
第13光新丸 LPG 749トン 999トン 1,510㎥
第15光新丸 LPG 749トン 998トン 1,462㎥
第21光新丸 LPG 749トン 999トン 1,461㎥
第23光新丸 LPG 749トン 999トン 1,462㎥
小計:4隻 2,996トン 3,995トン 5,895㎥

運航船舶合計

合計:7隻

総トン数
13,367トン
載貨重量トン
10,086トン
タンク容積
14,476㎥

サステナビリティ

環境にも人にも
やさしい企業を目指して

私たちは、カーボンニュートラル実現に向けて、
環境に優しいクリーンエネルギーLNG・LPGの
輸送を通じて社会へ貢献します。

About LNG

LNG(液化天然ガス)とは

LNG(Liquefied Natural Gas)は、天然ガスを冷却した無色透明の液体です。天然ガスは、ほぼ大気圧下でマイナス162℃まで冷却すると液体になり、体積が気体のときの600分の1になります。この特性を利用して、LNGタンカーで大量の天然ガスを輸送することができます。
カーボンニュートラル社会の実現への挑戦が叫ばれる中、LNGの果たす役割は現実的なソリューションとして、また、将来的にも調整役やe-methaneに繋がるエネルギーとして、その重要性を増しています。

About 都市ガス
天然ガス

都市ガス・天然ガスとは

都市ガスの主原料である液化天然ガス(LNG)は、不純物をほとんど含まないクリーンなエネルギーです。
天然ガスを液化してLNGを製造する際に硫黄などの不純物を取り除きます。燃焼時に、温室効果ガスの一つといわれるCO₂(二酸化炭素)の発生量が少ないのが特長です。
さらに、酸性雨や大気汚染の原因とされるNOx(窒素酸化物)の発生量も少なく、SOx(硫黄酸化物)が発生しない、環境特性に優れた理想的なエネルギーです。

天然ガスの環境特性

出所:一般社団法人 日本ガス協会

About LPG

LPG(液化石油ガス)とは

LPG(Liquefied Petoroleum Gas)は、プロパン・ブタンを主成分に持つ液化石油ガスのことです。
冷やしたり常温で圧力を加えることで液体になり、体積が250分の1になります。ガスボンベと必要な設備があれば、利用ができるため災害時の復旧が早いことで知られています。
燃焼時のCO₂や硫黄分・窒素が石油や石炭に比べて少なく環境にやさしい優れたクリーンエネルギーとして期待されています。